米軍特殊部隊が別海で「調査」活動(04年9月) |
米軍心理戦部隊要員 中西別で行動、役場へも… 9日朝、中西別の森高哲夫さん宅をひとりの外国人が訪ねました。牛の写真を撮らせてくれということです。 ところが、会話を重ねる中でしきりに矢臼別演習場での海兵隊訓練に対する反応を聞き出そうとするようすなので、身分を確かめたところ名刺を出しました。 それによると氏名はジェフ・クリント・ヒル。ノースカロライナ州フォートブラッグ米軍基地、心理戦部隊の戦略研究分遣隊に所属し日本分析を担当する要員ということになっています。 J・C・ヒルと名乗る男性、実は前日8日の昼、役場にも立ち寄っています。総務部企画調整課で演習場への道順を聞き、その際に演習場について周辺住民はどう思っているか調べたいというようなことを言っていったそうです。会話を交わしたのはわずか数分間、しかも予約もなく突然現れたと役場では説明しています。 私たちは、フォートブラッグ米軍基地にJ・C・ヒルなる人物が本当にいるのかどうか、直接ノースカロライナの基地に電話して調べてみました。結果は「いる。現在出張中。来週帰ってくる」とのこと。 米軍心理戦部隊が海兵隊移転にかかわってスパイまがいのことをしている、そのことを役場が全く知っていない…とすると、これはただではすまないということになるでしょう。(地域新聞『こんにちは中村です』bQ70より) 米特殊部隊 町にも道にも知らせず「秘密」調査? 米軍特殊部隊要員J・C・ヒルと名乗る男性が中西別の農家を回って米海兵隊砲撃訓練や移転について住民の反応を調べていた問題で、道議会において日本共産党真下道議が追及しました。道知事も知らないうちにこのようなことが行われていたことは、国・地方自治体の主権や権限にかかわる重大事です。6月、演習騒音測定地点で自衛隊と行動をともにしていた数人の米軍関係者らしき外国人がいたことと合わせ、得体の知れない動きが最近続いています。(地域新聞『こんにちは中村です』bQ71より) |
J・C・ヒル氏について |
<彼の差し出した名刺>![]() |
ヒル氏が森高さんに語った経歴など |
森高さんの「何の目的で来たのか」の質問に対して… ・(名刺を差し出しながら)アメリカ陸軍のスペシャルオペレーション(特殊作戦)部隊のもの、と名乗る。 ・沖縄海兵隊3万人の移転駐留について調査している。ここには海兵隊が毎年来ているが、何か問題はあったか」と逆に質問した。 経歴については… ・1970年から1979年まで帯広に住んでいた。 ・その間、農家にもいたことがある。 ・78年から79年までの2年間、帯広のABS(人工授精のサービス会社)にいた。 ・そこでは小森社長に世話になった。 ・15日に東京に帰り、それからハワイに寄って、18日にアメリカに帰国する。 (彼の乗ってきた車bヘ、「札幌54 な 90-82」) このようなことを話したそうです。(この項の文責は中村) |
米軍心理戦関係のHP http://www.pipeline.com/~psywarrior/ http://www.psywarrior.com/psyhist.html |
矢臼別演習場周辺を米軍関係者「ジェフ・クリント・ヒル氏」が 調査をしていたとされることについて ※追加 04.10.09 |
道が外務省へ事実関係の確認を求めていた所、外務省から在日アメリカ大使館に確認した結果 ・ヒル氏は、アメリカ陸軍に雇われた文民のリサーチャーである。 ・アメリカ軍が世界各国別に発行している「カントリー・スタディー」という雑誌の日本版記事取材のため来日し、日本各地で取材活動を行っている。 ・ヒル氏は、日本語研究のため、頻繁に来日している。 ・このたびのヒル氏の矢臼別での行動は、雑誌記事掲載のための取材活動であり、日米間の協議に影響を与えるものではない。 との連絡があった。 |
以上が、北海道の説明です。 情報提供;日本共産党釧根地区委員会・石川明美釧路市議 |
J・C・ヒル氏について、札幌米国領事館 マリー・シェーファー総領事は次のように説明した ※追加 04.10.13 |
・ヒル氏は良く知っている。知人である。 ・米陸軍特殊作戦軍心理部隊の「軍属」である。 ・民間の研究者であるが、軍から給与を受け、米国にとって興味深い問題について世論調査のため毎年来日し、調査結果を軍や政府に報告している。 |
以上が総領事の説明。10月5日、北海道平和委員会、矢臼別平和委員会など北海道の平和5団体が行った総領事との交渉・会談で明らかになったことです。 情報提供;矢臼別平和委員会 吉野宣和事務局長 |